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理系研究室生活で身につけておきたいスキル5選

研究室は大学の3年度もしくは4年度から配属されることが多く、ある専門分野のあるテーマについて研究を行う場所です。

その後、ほとんどの人が就職するかと思いますが、仕事において良いスタートダッシュを切るために研究実施の中でスキルを身に着けておくことは非常に重要です。

この記事では、理系研究室生活で身に着けておくべき5つのスキルを紹介していきます。

1. データ解析スキル

Excel

Excelの基本的な操作スキルを持っていることはどこで働く場合でも最低限必要な能力です。

基本的な操作・数式に慣れてきたらVBA等を学んでみましょう。(VBAとは「Visual Basic for Applications」の略語で、ExcelやPowerPointといったMicrosoft Officeのアプリケーションの機能を、拡張することができるプログラミング言語のことです。)

VBAを学ぶことでデータ処理の自動化を行うことができるようになり、効率的なデータ処理が可能になります。

将来、業務効率化に役立つこともあるでしょう。

プログラミング

C言語やPythonなど、研究分野に合ったツールを選びましょう。

Pythonはデータ解析に最も広く使われている言語です。

豊富なライブラリ(Pandas、NumPy、SciPy、Matplotlib、Seabornなど)が揃っており、データの前処理、解析、可視化を効率的に行えます。

データの可視化

基本的なグラフ作成: 棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、ヒストグラムなどの作成方法

高度な可視化技術: PythonのMatplotlibやSeaborn、Rのggplot2などを使った高度な可視化技術 などがあります。

2. 実験技術

基本的な実験技術

研究分野に応じた基本的な実験技術(例えば化学なら滴定、生物学ならPCRなど)を習得します。

記録の取り方も重要です。詳細かつ正確な記録を心がけ、自分に最適な記録方法を見つけ出しましょう。

デジタル管理やノート管理等があります。

実験の設計と実施

目的に沿った実験を設計し、実施する能力を養います。

結果を正確に記録し、パラメータを整理することで再現性の高い実験を目指しましょう。

3. ライティングスキル

研究成果を論文として発表することや、実験結果をレポートとして整理するには、明確で説得力のあるライティングスキルが求められます。

実施した内容を整理して伝えることができなければ、成果を生む出しても、何もしていなかったと同じです。

論文の模倣

優れた論文を参考に、その構成や表現方法を学んでみましょう。それらの表現を真似ることでそのうち、自分でいい文章を書くことができるようになります。

ライティングの練習

実験やデータ整理を行った後はレポートや報告書としてまとめることで、文章力を鍛えましょう。

背景や目的、過去の結果や今回の目論見を意識して表現をすることで良い内容の報告書を作成することができます。

フィードバックの活用

研究室の指導教員や友人からフィードバックをもらい、改善を重ねることが重要です。

4. コミュニケーション・発表スキル

口頭発表の練習

研究成果をプレゼンテーション形式で発表する練習を行います。

スライドの作成、話し方、質疑応答の練習も含めます。

最初は発表することが嫌で緊張するかも知れませんが、人前で話すという技術は非常に重要で、研究室で習得しておくべきです。

仕事が始まってからでは、発表の練習に十分に時間を取ることができず、スタートダッシュに差が生まれることが多いです。

学会発表を行える機会があれば、積極的に挑戦しましょう。

ネットワーキング

学会やセミナーに積極的に参加し、他の研究者とのネットワークを広げてみましょう。

外部や目上の人にメール送る経験も得られれば、良いでしょう。

5. タイムマネジメントスキル

研究活動は多忙を極めるため、効率的なタイムマネジメントが求められます。

タスク管理方法等は様々な方法(メモ帳・付箋・Excel・Notionやその他アプリ)があるため、自分に合った方法を探しましょう。

スケジュール管理

カレンダーやタスク管理アプリを活用して、計画的に活動を進めましょう。

いつまでに何をしなくてはいけなくて、アウトプットは何なのかを意識しながら進めることは非常に重要です。

優先順位の設定

重要なタスクを見極め、優先順位をつけて取り組むことが大切です。

休息の確保

適切な休息を取り入れることで、集中力を維持し、効率的に作業を進めることができます。

おわりに

理系の研究室生活は、多くのスキルを身につける絶好の機会です。

一度に全てを完璧にするのは難しいですが、日々の努力と実践を通じて徐々に身につけていくことが大切です。

上記のスキルを意識的に磨くことで、研究活動をより充実させ、将来のキャリアにも大いに役立てることができるでしょう。

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